なぜ現在に、松浦武四郎を読もうとするか? 偶まさか私は、メキシコへ漂い着き、帰国を果たした栄寿丸の善助に出会った。つづいて松浦武四郎をという、類い稀な個性を知った。武四郎の行動しての記録者として、その仕事は現在において尚更に燦然。 その基いとなったのは、ひとへの優しさにあった。その集約点、その眼の凝縮を、アイヌ人別帳、に見出す。 武四郎ら、善助ら、同時代に生きた人びとに並んで貰い、歴史を輪切りに視てみよう。それら無数の累々、集積こそが「歴史」ということではないか。 
                      
                    
                      
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                        著者/佐野芳和 
                          A5判 /306頁 
                          定価: 4,000円+税(税込 4,400円) 
                          ISBN978-4-8328-0202-5  | 
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